「笑うベートーベン」(ブレンターノからのコメント)

 いつも「笑うベートーベン」をご声援くださり有難うございます。
今回、ご挨拶をひとこと、申し上げます。
とは言ってもここで一般的な自己紹介はやめます。

 パソコンから「ブレンターノ」で検索すると
うんざりするほど出てきます。
大半が兄や従兄弟たちのものですが私も少しは出ています。


 さて相方の、と言うよりメインのベートーベン先生ですが

大の打ち合わせギライ、しかも弱いくせに酒好き、
そのため約束時間は守られた事がありません。
そんな訳で番組は ほとんど私のシキリで進行します。


 私はロマン主義者です。空想家ではありません。

空想家はすぐに現実から遊離してしまいます。
それに対してロマン主義者は
息苦しい現実に光を導きいれるために「不思議な現象」を認めるのです。
あくまでこの日常が基本になっているのです。

 最近の小説や映画の「超常現象」や「天使」ブームもこのロマン主義の

延長上にあります。
そしてそれらの特有の機能は
現実のなかで終わりなき日常を生きる人間の精神の方向づけを
設定してくれる神的霊感なのです。

 ちょうどスポットライトのように「私」をつつんでくれる光です。

決して我々をどこかに、別の世界に連れてゆくものではありません。
この二つの事柄の違い(人によっては区別が付かないくらいの)は
今まであまり正面から考えられてこなかったのではないでしょうか。
それがロマンか空想かのいずれであるかは「言葉」が日常へと
自然にもどってくるかどうか、で判断できるものです。

 ベートーベン音楽(主としてピアノソナタを中心に)を通して

正しいロマン主義の広報部員として番組を制作してゆきます。
これからも応援よろしくお願いします。